Webサービスにおいて、月間数百万セッションのトラフィックがありながらCVR(コンバージョン率)が業界平均を下回る1.2%に留まっていた。流入チャネル・ランディングページ・サイト内遷移の組み合わせが複雑で、ラストクリックベースのアトリビューションでは「どの経路が成約に効くのか」「どこでユーザーが離脱するのか」を正確に把握できていなかった。広告費の最適配分にも根拠が乏しく、Paid Search偏重の投資配分が固定化していた。
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※画像はイメージですユーザーフロー:流入→遷移→CV/離脱の全体像(ゴールデンパスを黄色でハイライト)
※画像はイメージですファネル分析:Before/After比較と主要改善施策(A/Bテスト検証済み)
※画像はイメージですマルコフ連鎖アトリビューション:タッチポイント除去効果 & ラストクリックとの比較
Web流入解析 — ゴールデンパス発見とCVR最適化
月間約240万セッションのクリックストリームデータをマルコフ連鎖アトリビューションとSequential Pattern Miningで解析。最もCVに寄与するユーザー経路(ゴールデンパス)を発見し、ファネル改善でCVR +58%を達成。
ROLE
データサイエンティスト / アナリティクスリード
TEAM
3名
PERIOD
6ヶ月
主な成果
- ゴールデンパス(6タッチポイント)を特定し、該当パスのCVRが全体平均の3.2倍であることを実証
- マルコフ連鎖アトリビューションでContent・Comparisonの間接貢献の過小評価(貢献率ベースで合計21.4pp)を発見、コンテンツ投資を2.4倍に引き上げ
- ファネル最大離脱ポイント(フォーム入力)のUI改善でステップCVR +41%を達成
- 全体CVRを1.2%→1.9%に改善(+58%)、年間換算で売上約1.4億円増に貢献
TECHNOLOGIES
PythonGA4 (BigQuery Export)BigQueryMarkov ChainSequential Pattern Mining (PrefixSpan)pandasPlotlyLooker Studioscipy
※画像はイメージです
※画像はイメージです
※画像はイメージです背景・課題
アプローチ
クリックストリームデータ(月間約240万セッション × 10ヶ月分)からユーザーの全ページ遷移シーケンスを抽出し、2つの分析アプローチを並行して実施した。
第一に、マルコフ連鎖モデルで各タッチポイントの除去効果(Removal Effect)を算出。特定のタッチポイントを経路から除外した場合のCV減少率を定量化し、ラストクリック偏重のアトリビューションを是正した。その結果、コンテンツ記事と比較ページの間接貢献が貢献率ベースで合計21.4pp過小評価されていたことを発見した。
第二に、Sequential Pattern Mining(PrefixSpan)でCVユーザーに共通する高頻度遷移パターンを抽出。最もCVRの高い6タッチポイントのパス(Organic→Content→Comparison→Product→Form→CV、CVR 3.84%)をゴールデンパスとして特定した。
これらの分析結果をもとに、ファネル各段階の離脱ポイントを特定し改善施策を設計。最大の離脱ポイントであったフォーム入力画面のUI改善(フィールド数削減・プログレスバー・リアルタイムバリデーション)、Content→Comparisonへの導線強化、Product DetailページへのSocial Proof追加など12のA/Bテストを実施した。