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M&A技術デューデリジェンス — 認証デバイス領域の技術資産評価

M&A案件における買収対象企業の認証デバイス(組込みセキュリティ/セキュアエレメント)技術を、知財・アーキテクチャ・セキュリティ・開発体制の4軸で評価。主要プレーヤー複数社とのベンチマークと統合リスク評価を通じて、技術資産の価値と投資判断への示唆を定量化した。

ROLE
技術DDリード / テクノロジーアナリスト
TEAM
6名(FA 2名 + 技術DD 2名 + 財務DD 1名 + PM 1名)
PERIOD
3ヶ月
  • 4軸 × 5段階の技術評価フレームワークを構築し、対象企業の技術先進性を定量的にスコアリング
  • 主要プレーヤーとのベンチマーク(公開情報+開発プロセス・テスト証跡等の内部資料に基づく)により、差別化要因と追随リスクを比較評価
  • 統合リスク評価で3シナリオのコスト・期間を概算し、推奨統合方針(段階的なSDK/ミドルウェア連携)を提言
  • 技術プレミアムの定量評価を財務DDに統合、買収判断の意思決定に直接貢献
TECHNOLOGIES
特許分析アーキテクチャレビューコードレビューセキュリティ評価ベンチマーク分析組込みシステム鍵管理/暗号設計
技術DD評価フレームワーク — 4軸(知財・アーキテクチャ・セキュリティ・開発体制)× 5段階評価マトリクスと主要プレーヤー比較レーダーチャート※画像はイメージです
技術DD評価フレームワーク:4軸 × 5段階評価 & ベンチマーク比較
技術DDプロセスフロー — Phase 1(スコーピング)→ Phase 2(技術深掘り)→ Phase 3(競合ベンチマーク)→ Phase 4(統合リスク評価)→ Phase 5(報告・提言)の5フェーズ※画像はイメージです
DDプロセスフロー:5フェーズ × ゲート判断 × 成果物一覧
技術ベンチマーク — 対象企業と主要プレーヤーの技術スタック比較表、特許ポートフォリオ分析、技術成熟度マッピング※画像はイメージです
競合ベンチマーク:技術スタック比較 × 特許ポートフォリオ × 成熟度マッピング

買収候補企業が保有する認証デバイス(組込みセキュリティ/セキュアエレメント)技術について、その技術的先進性と統合リスクが買収価格に見合うかを短期間で評価する必要があった。対象企業は独自のセキュア通信設計と組込みファームウェアを強みとしていたが、技術の全容がブラックボックス化しており、主要プレーヤーの類似技術との差分が定量的に把握できていなかった。買収判断に向けて、技術資産の価値・リスク・統合コストの見極めが求められていた。

技術DDを5フェーズで構成し、3ヶ月で完了するタイムラインを設計した。

Phase 1 — スコーピング(2週間)

  • 情報要求リスト(IRL)を策定し、技術資料・特許一覧・アーキテクチャドキュメント・ソースコード(一部)を取得
  • 経営陣・CTOインタビューで技術戦略と開発ロードマップをヒアリング
  • 評価軸を「特許・知財」「アーキテクチャ」「セキュリティ」「開発体制」の4つに定義

Phase 2 — 技術深掘り(3週間)

  • 特許ポートフォリオ: 出願国・引用数・残存期間・防御範囲を分析し、コア技術の参入障壁を評価
  • アーキテクチャ: HW(セキュアエレメント/MCU構成)とSW(ファームウェア・ミドルウェア・API)の層別レビューで技術的負債とスケーラビリティを査定
  • セキュリティ: 暗号方式・鍵管理・耐タンパ性・認証プロトコルを、物理層から鍵管理・セキュアメッセージング層まで国際標準仕様・脅威モデルと照合
  • 開発体制: エンジニア構成・開発プロセス・CI/CD・テストカバレッジ・属人化リスクを調査

Phase 3 — 競合ベンチマーク(2週間)

  • 認証デバイス領域の主要プレーヤー複数社を選定し、公開情報(特許DB・技術白書・製品仕様・業界レポート)から同一4軸で評価
  • 技術スタック比較表・特許カバレッジ比較・機能マトリクスを作成し、差別化要因と追随リスクを可視化

Phase 4 — 統合リスク評価(2週間)

  • 買収後の統合シナリオを3パターン(完全統合・SDK/MW連携・独立運用)で整理
  • 各シナリオの技術的難度・期間・コストを概算
  • キーパーソン依存度・技術的負債の解消コスト・ライセンスリスクを定量化

Phase 5 — 報告・提言(1週間)

  • 技術資産価値の定量評価(特許価値・技術プレミアム・統合コスト)を財務DDと統合し、買収価格への影響をレポート
  • Go/No-Go判断に向けた技術面のリスクと推奨事項を経営陣に提言